こんにちは。調子に乗ってアルバムレビューを連投です。今回はプログレッシブ・ロック界の至宝TRANSATLANTICの3rdアルバム「The Whirlwind」です。
このバンドに関して、少しでもプログレッシブ・ロックをかじった方であれば細かな説明は不要でしょう。中心人物がニール・モーズということもあり、基本的には明るい感じのプログレッシブ・ロック、いわゆるアメリカン・プログレという理解でよいと思います。
これまでに5枚のアルバムを発表、全てのCDを持っていますが、個人的には結成時特有のエネルギーのある1st「SMPTe」やバンドとしてのまとまりが出た2nd「Bridge Across Forever」も好きですが、この「The Whirlwind」が最もアルバムとしてよいと思います。時折プログレファンに見受けられる、長尺だったらOKみたいな感覚ではなく、いかに歌心があるかで判断する私なので余計なのかもしれませんが(笑)。
①「Overture / Whirlwind」~②「The Wind Blew Them All Away」~③「On The Prowl」や⑥「Rose Colored Glasses」~⑦「Evermore」~⑧「Set Us Free」への曲の展開などは本当にかっこいいです。相変わらずニールの歌は上手いか下手なのか判りませんが(笑)、ロイネのギターは、単なる音符の数が多いだけの早弾きではない、ツボを押さえたプレイであり、ピートやマイキーのリズム隊は例によって安定しています。
ただ、このアルバムは、他の彼らのアルバム以上にシャッフルで聞いてはダメです。曲は12曲に分かれていますが、組曲的に構成されていることもあり、とにかくアルバムの頭から最後まで通しで聞くことをお勧めします。
以上