こんばんは。
今回は、HR/HMの隆盛期、特にLAメタルといわれたムーブメントが起こったときの「ど真ん中にいたバンド」の一つであるL.A. GUNSのデビューアルバム、日本名「砲」を紹介したいと思います。
名前を聞いたことのない方のために超テキトーに説明しますと、リーダーのトレーシー・ガンズが、GUNS&ROSESのアクセル・ローズと喧嘩別れして結成したバンドと考えればよいでしょう(笑)。ただし、音楽的にはGUNS&ROSESがブルース系のアメリカン・ハードロックであるに対し、L.A. GUNSはヨーロッパ系のヘヴィメタルに近いです。「LA METAL」ってやつですね。正確には、「このアルバムは」ですが。
その理由は、ヴォーカルが、NWOBHM(ニューウェイブ・オブ・ブリティッシュヘヴィメタル)時代に活躍したバンド、GIRLのヴォーカルだったフィリップ・ルイスであったことに関係されると思います。
ちなみにドラムのスティーブ・ライリーは元W.A.S.P.で、ベースは元FASTER PUSSY CATのケリー・ニケルズです。
お勧め曲は、前半の
1.No Mercy
2.Sex Action
3.One More Reason
4.Electric Gypsy
に
9.Hollywood Tease
といったところでしょうか。
1曲目のNo Mercyから熱くギターが唸り、2~4曲目と硬派な佳作が並んでいます。
正直、フィリップの歌は、単調な感じもあって上手いとまでは言えませんが、とにかくトレーシーのギターが、伸び伸びと掻き鳴らされていますね。また、スティーブとケリーのリズム隊は抜群の安定感を持ち、曲をタイトにしています。
好みはあるでしょうが、上述のとおりLA METALの隆盛期、派手・華やかではあったが、下手くそのバンドが多かったこの時代に、硬派な音を出しているこのバンドは貴重でした。なので、売れなかったという事もあるでしょうが…。
ちなみに私はこのあと2ndアルバムまでは購入しましたが、この1stのエネルギーが持続しなかったため3rdは購入しませんでした。また、バンドそのものはメンバーが離散しながらも、2015年にトレーシーとフィリップで再結成したようです。
以上