こんばんは。
昨日の話になりますが、初夏に採った幼虫達が大きくなってきて、菌糸を食い切りそうなので交換用の菌糸詰めをしました。とりあえずブロック5個分です。
ところで皆さん、菌糸は手詰めですか? ボトル購入ですか? 私はクワガタ飼育を始めて以来ずっと手詰めで、変な話、失敗もたくさんしてきました。この時期、クワネタが少ない時期ですので、私の手詰め作業の流れと反省を込めて失敗事例に少し触れたいと思います。
まずは作業の流れから。多分他の方と大きな違いはないと思いますが、まずはブロックを手で崩してから、
①手ですくって瓶一杯に菌糸を入れます(まだプレスしていません)。
②ハンドプレスで軽くプレスします。
※個人的には菌糸の回りの問題もありますが、堅詰めでも緩詰めでも生育に大差はないと思っていますので、緩詰めをしています。
②’上記②の画像を横から見るとこれくらいにプレスしています。
③その後2度菌糸を詰めてプレスし、以下画像のとおり、少し傾斜を付けます。幼虫を移す場合は、手前側の低い側を少し掘ってから移しています。こうすれば、動き回らないので。
③’上記③を近撮すると以下のような感じです。
④最後にこんな感じで2つ空気穴をあけ、キャップを締めてから保温庫で菌糸が回るのを待ちます。
次は失敗事例。失敗と言っても、その殆どは「青カビ発生」です。
「青カビ」が発生する原因の多くは、『水』の混入です。例えば、『汗』もそうですし、『瓶内が完全に乾燥していない』場合も危険です。
作業時は、菌糸に水が混入しないよう、瓶内が乾燥しているかを確認したうえで、暑い時期は手にビニール手袋をし、額にはタオルを捩じって撒くなど(笑)汗が落ちないようにしてください。
青カビが発生すると、適温にも関わらず1週間経っても菌糸が回らずに、逆に以下画像のとおり所々青カビが出ます。こうなると全く使いようがありません。
正直、いつも気を付けているつもりですが、年に1回くらいのペースで失敗しています(苦笑)。反省が足りないようです…。
ところで昨日は、取引先の甥っ子さん5歳にオオクワガタを譲ることになって少しだけですが選別をし、発送しました。お譲りしたのは以下のS.ako/jrのDラインの普通個体です。
普通個体と言ってもこのラインはアベレージが高くて72/5.6mm、オークションに出せる個体です。未来の昆虫博士に期待し(笑)、なるべくカッコいいのを放出しました。大事に育ててほしいものです。
以上