こんばんは。
昨日に引き続き、名盤を紹介します。今回はIT BITES(イット・バイツ)2008年発表の「Tall Ships」です。
このバンドの出会いは、Amazonでプログレ系のバンドを探していた時、非常に評価がよかったためポチっとしてしまったことからだったと思います。きっかけはその程度でしたが、アルバムはとんでもなく素晴らしい。
ジャンル的にはシンフォニックロック或いはポンプロックにカテゴリされるようですが、個人的にはハードロックに近く、キャッチ―なメロディにもかかわらず、イギリスのバンドらしい叙情性と爽快さを合わせ持つという不思議な魅力があります。
このアルバム以前は、同じくボーカルとギターを兼ね、メインソングライターだったフランシス・ダナリーが率いていたバンドですが、このアルバムの購入後にフランシス在籍時のアルバムも聴いた限り、(昔からのファンの方々には申し訳ないのですが)交代は成功だったのではないかと思います。
それは、新たにヴォーカルとギターを兼ねることになったジョン・ミッチェルがもたらしたものと思います。
歌声は、「明るい」けど「しゃがれた」という感じです。ぱっと思い浮かぶのは、ヒューイ・ルイスをあっさりさせたような歌声です。
ギターは、そこらのハードロックバンドのギタリストでは足元にも及ばないくらい「テクニカル」で、かつ、「メロディアス」なんだけど「爽快さ」が混在しています。リフに“遊び”があるのがいいですね。
アルバムは、ふとした時に思わず口ずさんでしまう名曲ぞろいですが、特に前半は素晴らしい曲が続きます。
バンドメンバーが個々に忙しいようで、2012年発売の「Map of the Past」アルバム以来、新作が出ていないのですが、そのうち次作が発売されることを期待したいです。
以上